内蔵HDから激しい異音が！（2000.02.22）
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いつものように職場でiBookをいじっていると、突然、
「カン、カン、カン・・・・・・・」
とけたたましい音がiBookのキーボードの下から聞こえてきました。あきらかに内蔵HDからの異音です。
わたしは今まで運がいいのか物理的なHDの損傷というのを経験したことがありません。だから、どう対処して良いやら分からず、とにかくマシンを終了させよう（異音はずっと続いている）と、マウスを動かすもフリーズ、電源ボタンも効かずであわててACプラグを抜きましたが、相手はノートパソコン。そのまま「カン、カン」言ってます。
泣きじゃくるiBookの液晶を閉じ、本体をひっくりかえして10円玉でバッテリーを取り外し、やっとのことで眠りにつかせることができました（以前、自衛隊機が送電線を切って大停電が起きたとき、部屋の照明がいっせいに消えたのにもかかわらず、iBookの液晶がさんぜんと輝いているのを、10秒程不思議に思いながら見つめてしまった経験があります。未だノートパソコンに慣れてない証拠）。
幸い、たいした作業もしていなかったため、データのバックアップは昨日やった分で大丈夫です。「とにかくもう一度起動してみて、本当にHDがオシャカになっていれば起動すらしないだろうから、そしたらなるべく早く日本NCRに持って行こう。保証も余裕で効いているし。」などと考えながら、バッテリーを取り付け、ACプラグを差し込み、電源ボタンを押しました。
驚いたことに、かすかな胸の高鳴りを感じているわたしの前で、iBookはいつものように起動してしまったのです。Finderの操作や、2、3のアプリを動かしてみましたが、特に異常は認められません。安堵した気持ちとこりゃ面倒だなと思う気持ちが半分。そう、これでは修理ができない！。
現象からして、明らかに内蔵HDは瀕死の状態にあります。そう、いつ死んでもおかしくない状態です。しかし、修理に出してもなにごともなく動いているマシンを、無償で直してくれるわけがありません。つまり、いつ死ぬかわからないHDと知りつつ、完全に沈黙するまでの期間、使い続けなければならないのですよ。ちょっと、辛いです（これがPowerBookなら、即座にHD買ってきて自分で交換するんですが、iBookのHD交換だけはしたくない、ましてや保証期間中に）。しかも、iBookを常用する職場には、バックアップ手段がないのです（毎日実家にiBookを持って帰り、LAN経由でバックアップをしています）。
それから何日かが過ぎて、インターネットでPowerMac G4の内蔵HDが死んで行くさまを、詳細に書き綴ったコラムを読みました。内蔵HDが異常を来した状態から、だましだまし使っているそのコラム内容は、今のわたしに酷似しています。食い入るように読み続けたわたしの目に、ある言葉が飛び込んできました。
「あの日（異常があった日）以来、内蔵HDのアクセスのリトライが増えたような気がする。リトライは同じところを何度もアクセスするので、なんとなく音で分かる。」
「ガッピョ〜ン！、あれはリトライの音だったんだ。」。わたしの内蔵HDは、そのコラムの一文により、これ以上無いくらい明瞭な死への烙印を押されてしまったのです。最近、「カラ〜ン、カラ〜ン」という、たまに聞くならなんでもないような音が、内蔵HDから頻繁に聞こえるようになっていました。初めは、昔聞いたHDの温度上昇によるキャリブレーション動作が増えたのかな、くらいにしか考えていませんでした。が、よくよく観察してみると、アプリを起動するときや、データを保存するときなど、明らかにHDにアクセスするタイミングで、「カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン」と音がしており、その後に正常な動作（起動や保存）が行われています。こりゃ間違いなくリトライだ〜。
そして、確実に悪化していることを証明する事件が起きました。このホームページを書いている最中に保存でフリーズしたのです、例の「カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン」の直後でした。今までは、リトライはするものの、アクセス自体が不成功に終わることはなかったので、「こりゃ、まじにバックアップメディアを買わないとマズいな。」と、思いつつ、その何日かあとに、、、。
次も、同じくこのホームページを保存（職場でなにやってんだ、おまえは(^^;）したときに、訪れたのです、第2の死の宣告が。「カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン」と悪魔の鳴らす鐘のあとに、保存動作に入ったものの、やけに時間がかかっています。「また、フリーズか！」と思ったときには無事保存作業が終了していました。ひとつ上の階層に戻って、今更新したページを読み込み直してみると、ありゃまびっくり、文字化けだらけです。しかも、凄い量。保存に時間がかかったわけです。
もう、だめです。仏のkoyanと呼ばれたわたしにも、我慢の限界がきました。その日の帰宅途中、近所の電気屋（決して安くない）に寄って、USB接続のできる640MBのMOドライブを買ってしまいました。2000年3月22日（異音がしてからちょうど1カ月と1日）のことでした。
いま（2000.3.24）、iBookの右脇には、そのMOドライブが鎮座しています。十数行書くたびに、バックアップツールを起動して、MOに大事なデータを退避しています（2〜3文章単位でcommand+s＝保存するのは、昔からの癖で常にやってますが、今はなんか恐いです、HDにアクセスするの）。なんか、悲しいです(T_T)。というのも、ことえりの辞書アクセスだけでも、簡単にあの悪魔の鐘の音が聞こえるようになってしまう程、内蔵HDは虫の息状態になってしまったから。
さて、みなさん。iBookの内蔵HDはあと何日もつでしょうか。正解者には、なにか素敵なプレゼントを用意しましょう。ふるって掲示板の方へご応募ください。
2000.03.24
